科学部数学班は3年次生8名、2年次生12名、1年次生4名で活動しています。
科学部の他の班と違い、具体物や器具を使っての実験ではなく、いわゆる思考実験をしています。
主に「紙と鉛筆」を使うため、他の班のような派手さはありませんが、数学の魅力は何と言っても「わかる」瞬間の感動体験です。日々この体験を求めて活動をしています。
テーマは各自自由ですが、研究資料として大学初年レベルまでの興味ある問題(数学好き、数学が得意な生徒にはちょっと頑張ればわかってできるレベル)を扱っている「数学発想ゼミナール1・2(ローレン・C・ラーソン著、秋山仁訳)」や現在の自分の数学力レベルがわかる数学検定の過去問(準1級、2級、準2級(1次、2次))が準備されています。この中から今後の研究テーマを選ぶことも可能です。
また、徳高祭の恒例イベントになりつつある「徳山高校 因数分解コンクール」用の問題を作成するという活動をしている班員もいます。問題作成も立派な研究テーマになります。
≪顧問のこれまでのSSH実践指導等≫
県内初のSSH指定校(岩国高、学校設定科目(平成15年)、1年次生)での実践指導
①格子多角形の簡便求積法~Pickの定理について~ ②合同式から見た整数 ③数学学習における「理解」~わかる、できるについて~
発表:第32回全国理数科教育研究大会『高校生の数学「理解」観確立に向けて-SSHにおける実践例-』
著書:ス-パ-サイエンスハイスク-ル数学分野の実践記~数学が「わかる」ことを求めて~
受賞:第58回読売教育賞 最優秀賞『知的好奇心を喚起し,理解を促進する実践』